金属キレートアガロース
His-tagタンパク質精製 金属キレートゲル担体
ABT社(Agarose Bead Technologies)は、高性能アガロースビーズ製品およびバルク供給メーカーとして世界中の研究者から高い評価を得ています。
固定金属イオンアフィニティ(IMAC)クロマトグラフィーは、最もよく利用されるタンパク質の精製方法の一つです。ABT社のIMACゲル担体は、金属イオンとアガロースの結合にイミノニ酢酸(IDA)を用いています。
IDAは、金属イオンと3点で結合する構造を持っています。4点で金属イオンと結合するNTA-アガロースに比べて、低濃度のイミダゾールでHis-tagタンパク質を溶出でき、繰り返し使用が容易であることを特徴としています。
アガロースには、あらかじめ金属イオンがチャージされています。
金属イオンは、4種類(Ni2+、Cu2+、Zn2+、Co2+)および金属フリーの中から選択していただけます。また、チャージされた金属の結合密度により、高密度タイプと低密度タイプの2種類から選択していただけます。
金属キレート ゲル担体の特性
担体 | 6%架橋アガロース (6BCL) | 6%架橋アガロース (Rapid Run) |
キレーティンググループ | イミノニ酢酸(IDA) | |
結合容量 | 110mg/ mL gel | |
金属種 | Ni2+,Cu2+,ZN2+,Co2+,金属フリー | Ni2+,Co2+ |
金属密度 | 高密度:20~40μm Me2+ /ml gel
低密度:5~20μm Me2+ /ml gel | Ni2+:~20μm Me2+ /ml gel
Co2+:~15μm Me2+ /ml gel |
粒子径 | 50-150μm | 50-150μm(バルクベル)
50-150μm(カードリッジ) |
最大流速 | - | 600cm/h(15cm ベッド高) |
限界圧 | - | 300kPa |
製品タイプ | ・バルクゲル担体 ・グラビティカラム | ・バルクゲル担体 ・カードリッジ |
用途 | バッチ精製 | カラム精製 |