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Ab-Capcher™

ラット・マウスの抗体精製に最適なゲル担体

  • プロテインGゲルの1/5量でOK!
  • 中性で結合することにより、抗体の活性を保持
  • 非特異的吸着が少ないため、95%以上の高純度抗体を取得!

Ab-Capcherとは?

プロテノバ社の特許技術により開発された耐アルカリ性の抗体結合タンパク質 Protein A-R28を多点で高密度に固定化したゲル担体 Ab-capcherは、従来のプロテインAゲルの限定された適応抗体種やプロテインGゲルの結合量の低さを解決した画期的なアフィニティゲル担体です。

Ab-Capcherの結合特性

種名
サブクラス
Ab-Cap
Protein A
Protein G
マウス
lgG1
lgG2a
lgG2b
lgG3
++++
+++++
++++
+++++
+
++++
 
 
++
+
 
 
ラット
lgG1
lgG2a
lgG2b
lgG2c
++++
-
++++
++++
-
-
 
 
+
+
 
 
ヤギ
lgGs
++++
-
+
ニワトリ
lgY
-
-
-
ヒト
lgG
+++++
++++
++
ウサギ
lgG
+++++
++++
++

商品仕様

商品形態:
20%エタノール中に懸濁(50%スラリー)
ゲルマトリックス:
アガロース
粒子径:
45-165μm
リガンド:
アルカリ耐性ProteinA誘導体(Protein A-R28) (E.coli)
結合容量:
>65 mg human lgG/ml gel
保存条件:
20%エタノール中にて冷蔵保存

ヒトlgG精製(~70mg/mL gel)

結合buffer:
20mM リン酸 buffer,150mM Nacl,pH7.2
溶出buffer:
0.1 M Glycine-HCl,pH2.8
中和buffer:
1M Tris(溶出bufferの1/30量程度加える)
ゲル洗浄buffer:
0.1 N NaOHの使用が可能

マウスlgG精製(~40mg/mL gel)

高収量buffer例

結合buffer:
1.5 M Glycine/3M Nacl,PH9.0
溶出buffer:
0.1 M Glycine-HCl,pH2.8
中和buffer
1M Tris(溶出bufferの1/30量程度加える)
ゲル洗浄buffer
0.1 N NaOHの使用が可能
結合バッファにPBSを使用した場合、結合量は約20 mg/mL gelとなります(当社データ)
 Protein A-R28 は、プロテノバ社の特許技術を用いて開発されたアルカリ耐性を有する抗体結合タンパク質です。従来のプロテインAやプロテインGに比べて結合力が高く、様々な種類のIgGを補捉することができます。Protein A-R28を固定化したアガロースゲル担体(Ab-capcher)はアルカリでの洗浄が可能で、ヒトやマウスなどの種々のIgGに対して高い結合能を有します。本製品は、抗体精製用のみならず免疫沈降などへの幅広い応用が可能です。
 

よくある質問

従来のProtein AゲルやProteinGゲルからAb-Capcherに移行する場合、使用上の注意点などはありますか?
抗体精製に使用するbufferの組成は?
マウスやラットの抗体精製量を増やすコツはありますか?
Ab-Capcherをカラムに充填して使用する場合、流速の目安はありますか?
マウス腹水から硫安分画や透析を行わずに直接抗体を精製することはできますか?
アルカリ性pH条件下では不安定な抗体でも、精製できますか?
使用後、ゲルを洗浄して再使用することはできますか?
プレパック製品化の予定はありますか?
マウス、ラットのモノクローナル抗体を精製する場合、どのサブクラスに適応できますか?
Ab-CapcherはウシIgGと反応しますか?
培養上清から精製する場合、フェノールレッド除去は必要ですか?
Ab-Capcher、Ab-Rapid PuRe は、ウサギ血清からの IgG 精製に使用できますか?

抗体精製例(バッチ法)

Ab-Capcherゲルによる抗体精製手順の一つとして、バッチ法による精製例を紹介します。

必要な試薬・器具

  • Ab-Capcher
  • 遠心チューブ(使用するゲル量の5倍以上容量のものが望ましい)
  • スピンカラム(例.Ultrafree MC(MILLIPORE))
  • Buffer類
 結合buffer:PBS
 溶出buffer:0.1M Glycine-HCl, pH2.8
 中和buffer:1 M Tris

精製手順

1.Ab-Capcherゲルを遠心チューブに入れ、ゲルの3-5倍量の結合bufferを加えて、5分間混合した後、遠心してゲル上部の液を廃棄する。この操作を3回繰返す。
※サンプルがスピンカラムに全量入る場合は、Ab-Capcherゲルをスピンカラムに入れて上記操作を行う。
 
2.調製したサンプルを同チューブに加え、室温にて1~2時間振とうする。
 
3.サンプルとゲルの混合物をスピンカラムに移し、遠心して素通り画文を回収する。
 
4.同スピンカラムにゲルの3~5倍量の結合bufferを加えて5分間混合した後、遠心してbufferを破棄する。この操作を5回繰返す。
 
5.溶出bufferをゲル量の1~2倍量加えて10分間混合した後、遠心して溶出画分を回収する。回収した溶出画文に1/30量程度の中和bufferを加えて混合する。この操作を3~6回(溶出液の合計がゲル量の3倍量となる量)繰返す。

ユーザー様の声

Ab-Capcher をご使用いただいた方々からの感想・コメントをご紹介します。
これからも随時、追加していきます。

ユーザー1.

Ab-CapcherはマウスIgG1モノクローナル抗体との組み合わせでProtein G Sepharose 4FFよりも10倍以上優れた結合能を示しました。
今後とも利用したく存じます。
なお、試用検討時にはバッチ法で実施し、その後1mLカラム法での精製にスケールアップしましたところほぼ同等の収量が再現できました。

ユーザー2.

腹水や培養液からの抗体精製ですが、従来のproteinG法やカプリル酸沈殿法に比べ、格段に収率、純度が改善でき満足した結果が得られました。今後は別売品のカラムも検討してみようと思っています。

アンケート集計結果

Ab-Capcher、Ab-Rapid PuRe (Ab-Express)、Ab-Rapid SPiN 試供品アンケートにご協力いただき、誠に有難うございます。 アンケート集計結果(一部抜粋)を掲載致します。

Q1. どのような実験に使用されましたか?

・抗体の精製
・免疫沈降・プルダウン
・その他

Q2. どのような試料を使用されましたか?

(1)生物種/サブクラス
・マウス/IgG1
・ラット/IgG2a
・ラット/IgG2b
・ラット/IgM
・ハムスター/IgG1
・ヒト/IgG1
・マウス/不明
・ヒト/不明
・ウサギ/不明
 

Q3. どのような試料を使用されましたか?

(2)サンプルの種類
・血清
・培養上清
・腹水
・その他

Q4. どのような試料を使用されましたか?

(3)前処理
・なし
・遠心
・フィルターろ過
・硫安沈殿
・その他

Q5. どのような pH の buffer を使用されましたか?

(1) 抗体結合buffer 
・pH 7-7.5(PBS,リン酸 buffer)
・pH 8.5-9.0
・その他

Q6. どのような pH の buffer を使用されましたか?

(2) 抗体溶出buffer
・pH 2.5以下
・pH 2.5
・pH 2.8
・pH 3-4
・pH 4以上

Q7. Ab-Capcher/Ab-Rapid PuRe/ Ab-Rapid SPiN のご評価は?

・満足
・やや満足
・少し不満
・不満

オーダー情報

品名
容量
Code No.
販売希望価格(税別)
Ab-Capcher
2 mL
P-002-2
\25,000
10 mL
P-002-10
\75,000
100 mL
P-002-100
お問い合わせください
200 mL
P-002-200
お問い合わせください
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