プロテノバ株式会社
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Ab-Capcher FAQ



Q1. 従来のProtein AゲルやProteinGゲルからAb-Capcherに移行する場合、使用上の注意点などはありますか?
Q2. 抗体精製に使用するbufferの組成は?
Q3. マウスやラットの抗体精製量を増やすコツはありますか?
Q4. Ab-Capcherをカラムに充填して使用する場合、流速の目安はありますか?
Q5. マウス腹水から硫安分画や透析を行わずに直接抗体を精製することはできますか?
Q6. アルカリ性pH条件下では不安定な抗体でも、精製できますか?
Q7. 使用後、ゲルを洗浄して再使用することはできますか?
Q8. プレパック製品化の予定はありますか?
Q9. マウス、ラットのモノクローナル抗体を精製する場合、どのサブクラスに適応できますか?
Q10. Ab-CapcherはウシIgGと反応しますか?
Q11. 培養上清から精製する場合、フェノールレッド除去は必要ですか?
Q12. Ab-Capcher、Ab-Rapid PuRe は、ウサギ血清からの IgG 精製に使用できますか?

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Q1. 従来のProtein AゲルやProteinGゲルからAb-Capcherに移行する場合、使用上の注意点などはありますか?

A. Ab-Capcherは、Protein Aよりも適合する抗体の特異性が広く、Protein Gよりも結合容量が大きいので、従来のProtein AゲルやProtein GゲルからAb-Capcherにスムーズに移行することができます。
  Ab-Capcherの利点を最大限に引き出すには、ゲル量を少なくするかあるいはゲルに添加する試料量を増やす等、ゲル量あたりの抗体処理量を増やすようにすると良いでしょう。

Q2. 抗体精製に使用するbufferの組成は?

A. Ab-Capcherゲルを使用して抗体精製を行う場合、以下の3種類のbufferの使用を推奨します。
  ・結合buffer:PBS
  ・溶出buffer:0.1 M Glycine-HCl, pH 2.8
  ・中和buffer:1 M Tris
 これらのbuffer類は「Buffer Kit (Code No. P-011)」として販売もしておりますので、ご利用ください。

 Buffer Kit (Code No. P-011)
  ・結合buffer:PBS   200 mL
  ・溶出buffer:0.1 M Glycine-HCl, pH 2.8  30 mL
  ・中和buffer:1 M Tris   1 mL

Q3. マウスやラットの抗体精製量を増やすコツはありますか?

A. Ab-Capcherは従来のProtein AゲルやProtein Gゲルに比べ、特にマウス、ラットのIgG に対する親和性が強いという特徴があります。このため、溶出bufferのpHが高い(pH 5-6)と、結合した抗体のうち一部しか溶出されません。例えばマウスIgG1の場合、pH 4以下での溶出を推奨します。  また、結合bufferのpHと塩濃度を高くする(例1.5 M Glycine-NaOH, 3 M NaCl, pH 9.0)ことでマウスIgG1及びラット血清 IgGの結合量を増大させることができました。ただし、IgGの溶出パターンがPBSの場合と異なる点にご注意ください。詳しくはアプリケーションデータNo.001「Ab-Capcher を用いたモノクローナルマウスIgG1の精製(1)」及びアプリケーションデータNo.004「Ab-Capcher を用いたラットIgG精製における結合buffer pHの影響」をご覧ください。

Q4. Ab-Capcherをカラムに充填して使用する場合、流速の目安はありますか?

A.  Ab-Capcherゲルをカラムに充填して抗体を精製する場合、試料溶液の流速に注意が必要です。特に細胞培養上清のようにIgG濃度が低い試料溶液から抗体を精製したい場合は、試料添加時の流速をできる限り遅くする(0.3 mL/min目安)ことで回収率を上げることができます。なお、試料溶液量がゲルの1〜3倍量であれば、1 mL/minでも高い収率が得られます。カラム平衡化、洗浄およびIgG溶出時の流速については、1 mL/min 程度を目安にしてください。

Q5. マウス腹水から硫安分画や透析を行わずに直接抗体を精製することはできますか?

A. マウス腹水をPBSで希釈した後に、直接、Ab-Capcherに添加し、抗体を精製することができます。精製例は、アプリケーションデータNo.002 「Ab-Capcher を用いたモノクローナルマウスIgG1の精製(2)」としてご紹介しております。

Q6. アルカリ性pH条件下では不安定な抗体でも、精製できますか?

A. アルカリ性pH条件下では不安定であっても、生理的条件下で安定な抗体であれば、精製可能です。Ab-Capcherゲルは生理的条件(PBS)においてもマウスIgG1 と強く結合し、汎用されているプロテインGゲルと比較して約5倍の結合量を示します。アプリケーションデータNo.001 「Ab-Capcher を用いたモノクローナルマウスIgG1の精製(1)」としてご紹介しております。

Q7. 使用後、ゲルを洗浄して再使用することはできますか?

A.  Ab-Capcherは、アルカリ条件下での安定性が高く、使用後にアルカリ洗浄を行っても品質が保持されるため再使用が可能です。洗浄は 0.1〜0.5N NaOH 溶液を 2 ベッド容量を目安に通液して下さい。アルカリ洗浄後の安定性につきましては、アプリケーションデータNo.020 「Ab-Capcher のアルカリ安定性)」としてご紹介しております。

Q8. プレパック製品化の予定はありますか?

A. プレパックカラムタイプの新製品 Ab-Rapid PuRe が発売になりました。Ab-Rapid PuReは、Ab-Capcher を充填した、シリンジ用のプレパックカラムで、シリンジを使って送液することにより、簡単に短時間で抗体の精製ができます。 また、Ab-Capcher 0.1mL 充填したスピンカラム製品 Ab-Rapid SPiN も好評発売中です。

Q9. マウス、ラットのモノクローナル抗体を精製する場合、どのサブクラスに適応できますか?

A. Ab-Capcherはこれまでのところ、マウスIgG1、マウスIgG2a及びラットIgG1を精製した実績があります。ラットIgG2aにつきましては、『アプリケーションデータ No.10「Ab-Capcher を用いたラットモノクローナルIgG1とIgG2aの精製」に関するお詫びと訂正』をご覧下さい。他のサブクラスについては検討していません。結合量および溶出条件等は個々の抗体によって異なることがありますので、個別に条件を検討することをおすすめします。

Q10. Ab-CapcherはウシIgGと反応しますか?

A. 弊社にてFBSを試料として、Ab-CapcherのIgG結合量を測定しましたところ、Protein Gゲルと同程度量のウシIgGと結合しました。したがって、Ab-Capcherを用いて培養上清からIgGを精製される場合、無血清培地の使用をおすすめします。

Q11. 培養上清から精製する場合、フェノールレッド除去は必要ですか?

A. フェノールレッド除去は必須ではありませんが、フェノールレッドが非特異的にゲルに吸着し、抗体の結合容量が低下する場合があります。対処方法として以下の方法が考えられます。
 (1)活性炭によりフェノールレッドを除去する。
 (2)抗体量に対して過剰量のゲルを使用する。

活性炭によるフェノールレッドの除去法について一例を紹介します。
  1.細胞培養上清に活性炭を4 mg/mL添加
  2.マグネティックスターラーで撹拌(4℃、>2時間)
  3.遠心 10,000 ×g, 10分
  4.上清を回収
  5. 0.45μmフィルターでろ過
  6. サンプルとする
作製している抗体によって活性炭処理による抗体の吸着量が異なるため、できれば初めに少量での検討をお勧めします。

Q12. Ab-Capcher、Ab-Rapid PuRe は、ウサギ血清からの IgG 精製に使用できますか?

A. ウサギ血清 5 mL から Ab-Capcher 1 mL で IgG を 17mg 精製した例はございます。推測ですが、Ab-Rapid PuRe (Ab-Capcher 0.5mL 充填) であれば、半分の 8 mg 程度は結合すると考えられますが、シリンジで液を流す場合、精製量はその半分量としてください。従いまして Ab-Rapid PuRe 1本で約 4mg のウサギ IgG が精製できる計算になります。 1例として、ウサギ血清には約 10mg/mL の IgG が含まれていますので、0.5mL のウサギ血清を結合バッファー (PBS)で 3〜5 倍希釈して Ab-Rapid PuRe に添加、洗浄、溶出して、約 4mg 程度 (収率 80% ) の IgG が精製できるのではないかと考えられます。計算上は 0.4mL の血清量が最大となります。 なお、結合量は流速に依存いたしますので、<性能を引き出すためのコツ>をご参考ください。
スピンカラム精製用の「Ab-Rapid SPiN」を用いて、各種動物血清(ヒト、ウサギ、ヤギ、マウス、ウシ胎児血清(FBS))からIgGを精製した結果をご紹介します。アプリケーションデータ No.021「Ab-Rapid SPiN を用いた各種動物血清からのIgG精製」をご覧下さい。